コロコロ文庫の編集をしてたり、カラー作品集のあとがきの「ドラえもんルーム」って?
 「ド・ラ・カルト」やカラー作品集、コロコロ文庫をながめているとよく目にする「ドラえもんルーム」は、藤子・F・不二雄先生が亡くなられた直後に編成された編集部です。
 編集部といっても、児童雑誌編集部のスタッフが兼任で運営しており、少々特殊な形態をとっています。メンバーは現在9人で、「ドラえもん」に関する様々なこと(単行本や商品・映画etc)を藤子プロと連携して企画しているようです。
 
のび太のパラレル西遊記」はなぜ単行本が出ていないの?
これはあっさり言ってしまえば、「のび太のパラレル西遊記」の原作漫画がないためです。ではなぜないかと言いますと、藤本先生が体調を崩されたために漫画を描くことができなかったからです。
 藤本先生は前年の1988年の「のび太と竜の騎士」連載開始直前に倒れられ、この作品も連載が延期されましたが、漫画自体は無事完成しました。しかし、翌年には本格的に体調を崩され、やむなく連載を断念されたようです。
 「のび太のパラレル西遊記」の立案や大まかなあらすじは藤本先生からある程度指示はあったそうなのですが、具体的にどれだけ関わられたのかは公表されていません。
ちなみに原作漫画がない代わりに登場したのが「アニメ版てんとう虫コミックス」です。藤本先生はこの単行本上下巻の表紙のみを描き下ろされてます。
 
のび太のパパの名前は「のび助」なの?「のび三」なの?
クイズなどでもよく出題される、「のび太のパパの名前」。「地下鉄をつくっちゃえ」では「のび三」とあったのに、他の作品では「のび助」になってますね。まだ設定が固まってなかったということなのでしょうが、それを承知の上で、どちらが正しいのかを考えますと、
   1. のび太のパパは作品から判断すると長男のようなので、「三男」を表していると思われる
     「のび三」はおかしい。
   2. 単行本ではミスのために記載されていないが、「宇宙完全大百科」の初出時にはこの道具
     が出したデータには「のび助」とあった。
1は必ずしもそうとは言い切れませんが、2の方は「宇宙完全大百科」のデータだけに、信頼性は高いでしょう。というわけで、のび太のパパの名前は「のび助」、ということでよろしいのでは?
 
ジャイ子の本名ってホントにジャイ子なの?
 ジャイ子の本名に関してはいろいろと噂があるようですが、少なくとも「ドラえもん」全作品の中でジャイ子以外の名前が登場したことは一度もありません。
藤本先生は「ジャイ子の名前は?」と訊かれたときに、「ジャイ子は本名ではない」ともおっしゃっていたらしいのですが、結局その本名というものが語られることはありませんでした。もっとも藤本先生にしてみれば、ジャイ子が本名だろうとあだ名だろうと、どうでもよかったのでしょうが。
ちなみに、ジャイアンは、「ジャイ子」の「兄(あん)ちゃん」だから、「ジャイアン」になった、というのは一時期はやった謎本が提唱した説で、公式の設定ではありません。
 
出木杉の名前って「太郎」なの?「英才」なの?
 結論から言ってしまえば、出木杉の名前は現在は「英才」に統一されています。以前は「税金鳥」で「太郎」、「透視シールで大ピンチ」で「英才」と二通りの設定になっていて、しばらくは統一されることもありませんでした。では、いつ統一されたか、となると恐らく、  年にコロコロコミックで連載が開始された「最新ドラえもん百科」あたりではないか、と思います。
 ただし、この時は「できすぎえいさい」という読みで紹介されていたのです。この読みはコロコロ文庫の登場人物紹介などでも採用されてしまったのですが、「家庭科エプロン」の回で出木杉の息子が「ヒデヨ」と判明したことから、「ひでとし」と読むのが正しいのでは、という説が「ド・ラ・カルト」で提唱されたことで、現在では「出木杉英才(できすぎひでとし)」に完全に統一されたようです。ちなみにこの「ひでとし」説を「ド・ラ・カルト」の著者に提言したのが何を隠そうこの僕です(^ ^;)。
 
もう一人の藤子不二雄、安孫子先生は「ドラえもん」を描いてないの?
 「ドラえもん」は藤子・F・不二雄先生の作品であることは皆さん当然ご存じでしょうが、藤子先生がコンビを解消される前には安孫子先生も描かれていた、と誤解している方は意外に多いようです。確かに連載初期の作品には、かなり過激といいますか、ブラックな要素が含まれており、ブラックユーモアを得意とする安孫子先生が関わられていたと思われるのも無理はありませんが、「ドラえもん」は全て藤本先生によるものです。
 
てんとう虫コミックス「ドラえもん」の46巻は出ないの?
 「ドラえもん」の45巻の巻末には確かに「第46巻につづく」という記載がされていたのですが、最近の版ではこの記載がなくなっています。ということは、46巻が出版される可能性は0ということなのでしょうね。実際公式ページの質問コーナーでも「出す予定はない」と言っちゃってますし…。もっとも、てんとう虫コミックス「ドラえもん」は藤本先生が収録作品をセレクトされていたので、藤本先生が亡くなられた今では新刊が出ないというのはやむを得ないことなのかもしれませんね。

   
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