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ちゃんと新聞に出てるんだぞ。「オオカミ一家【C73110314】」

 

山神とうげで日本オオカミを見た人がいるらしいという新聞の記事、それが↓です。ただ、実際の記事は死体が見つかったという記事で、日本オオカミが見つかったという記事ではありませんでした。「学者は山犬かなんかの見まちがいじゃないかといってる。」というのはちゃんとその通りですね。ちなみに、このニホンオオカミでは?と騒がれた動物ですが、同年9月27日付の新聞にてタヌキであったことが明らかにされました。
朝日新聞 朝刊 1973(昭和48)年8月19日付

─記事の内容─

幻のニホンオオカミ? 和歌山で死体発見 子どもで判別困難

 絶滅したといわれるニホンオオカミに似た動物の死体が、和歌山県田辺市の山奥でみつかり、地元関係者やオオカミ研究家の間で興味を呼んでいる。
 この動物は、体長三十七センチ、尾の長さ十三センチで、体重は一・三キロあった。頭の長さ十一センチで、体長に比べて長く、後足が二十センチあり、前足より八センチも長く、足の指の間に水かき状の薄い膜らしいものがあり犬でもない。また、耳は丸味をおびているが、オオカミのようにピンと立っており、毛もコゲ茶色で硬く、口の切れ込みも鋭かった。こどものため、歯が生えきっておらず、決め手になる歯の特徴はわかりにくかったが、地元のハンターたちは「犬に比べ、とがっているようだ。タヌキにしてはやせている。ニホンオオカミではないか?」と推定。
 オオカミ研究家で知られる直良信夫文学博士(元早大教授・東京在住)は「奈良県と和歌山県の山地には、従来からオオカミに似た山犬が生息している。開発の波に押されて、山犬が出てきたのではないか。」と疑問視している。
 死体は十六日、同市伏莵野に住む狩猟家の石田三朗さん(三九)が槙山のふもとの水路に、体半分を土砂に埋めているのを見つけ、和歌山県西牟婁事務所林務課に届けた。車にはねられたか、土砂崩れで死んだらしい。一帯はスギ、ヒノキなどの山で、しばしばニホンオオカミを見たという話が広まっていた。ニホンオオカミは国内の山奥に住んでいたが、明治三十八年に奈良県で捕獲されたのを最後に絶滅したというのが学界の定説。西牟婁事務所は死体をハク製にした。

直良信夫博士の話 実物を見ない限り、はっきりわからない。ニホンオオカミの決め手は犬に比べ歯が鋭く、とがっていることだ。こどものうえ、死んで見つかったのが残念だ。

 

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