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新聞に出てたんだぞ!この切りぬきを読んでみろ。「地底の国探検【K74060510】」

 

ジャイアン(初出時ではカバ田)が空き地で何やら針金を持って歩き回っている。どうやらその針金で地中に埋まっているものを見つけることができるらしい。そんな馬鹿な、とのび太(のび太郎)が笑ったところ、ジャイアンが差し出した新聞が↓です。
東京新聞 多摩・武蔵野版 1974(昭和49)年2月17日付

─記事の内容─

ソ!…いいえ本当のお話

 針金二本があれば地下に埋まっている物体の位置をぴたりと当てる──信じられないような話だが、武蔵村山市はこれを実際に採用して水道工事に大きな成果をあげている。科学的根拠はまだはっきりしないものの、百発百中で、地下六メートルの物体も探り当てることができ、戦争中の不発爆弾の位置まで確認した。“論より証拠”で、同市役所ではもはやその効果を疑うものはいないほどだという。

軽く持ってソロリ

 「そんな、ばかな話が──と疑う人は、まず現場で見てもらいたい」というのは同市水道課の職員。早速、市内の水道工事現場へ出かけてみると、長さ一メートル足らずのピアノ線をカギ型に折り曲げたものを両手に一本ずつ軽くにぎった作業員が、道路の端をそろりそろりと歩いていた。
 水平に前方へ突き出されたピアノ線は、初めのうちは二本が平行していたが、突然右側が磁石で引き寄せられるように四五度ぐらいの角度で外側へ開いた。「うん、こっちだな」うなずいた作業員が右側へ徐々に足をずらせると、左手のピアノ線も少しずつ外側へ開き始め、やがて二本は左右へ直角に開いて一直線。この地点の真下を掘ると、ピアノ線と同じ方向に向かって水道管が埋まっていた。

5ミリの鉄線が一番

 同課がいままで試みたところでは、感度が良くて最も精度が高いのは直径約5ミリの鉄線で、二本とも長さ八十センチに切り、これを端から三十センチの位置で直角に折り曲げ、短い部分を胸の上で軽くにぎり、長い部分を水平に前方へ突き出すようにする。
 同課は現場へ出かける車にはこれを必ず積んでいき、地中の水道管の位置をつかんで作業を始めるので、むだ掘りすることもなくきわめて能率的。戦後、流行した“こっくりさん”を連想させるこの奇妙な即製探知機を最初に考え出したのはだれだかはっきりしない。昨年末水道課の石川琢雄さん(三二)らが市内の業者が使っているのをたまたま見かけ、驚いて自分たちも試してみたのが市で採用した始まりという。

ビニール管もOK

最近の水道管は塩化ビニール製だが、アスファルトの上からもぴたりと位置を当てることができる。ただ上空を電線が通っていると、そちらに引き寄せられて、ききめがない。
 うわさを聞いて同市の「さきやる係」が、不発爆弾が埋まっているといわれる中藤の長円寺裏庭でテストしてもらったところ、志茂建実住職(七五)がここだと証言した個所から北西に三メートルの地点で確かな反応があった。
 また十三日には都水道局西部支所の漏水防止課から係員がわざわざ同市を訪れ、実験を見せてもらったが「うーん」とうなり「理論的には説明はできないが、反応があるのは事実だから、現場で使ってみてもよいのではないか」といっていた。

専門業者あきれる

埋設鉄管を探知する専門業者に市が針金探知機を見せたところ、あきれかえって帰ってしまったという話だが、水道課員は「必ず科学的根拠があるはず。だれか理論的に正しいことを証明してくれれば、正式の名称をつけて世に送り出し、水道工事の省力化に役立てたい」と大まじめだ。

 

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