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─記事の内容─
恐竜の足跡の化石 5種類50個発見 群馬県中里村
群馬県内の約一億二千万年前の地層に刻み込まれた穴が、恐竜の歩いた跡の化石であることが三日、明らかになった。足跡は五種類の恐竜のもので約五十個。恐竜の化石は岩手県や熊本県などで発見されているが、足跡の化石の発見は日本で初めて。中生代白亜紀前期の日本での恐竜の生態を知るうえで貴重な資料となるものとみられる。
足跡の化石が見つかったのは、同県多野郡中里村の瀬林層。地元では「瀬林のれん痕」と呼ばれている岸壁。愛媛大学理学部の松川正樹助手が約一年前、調査、研究中に発見、東京・国立科学博物館の小畠郁生地学研究部長鑑定・確認した。近く同博物館の「研究報告」に論文が発表される。
足跡の残っていた岩は砂岩で、恐竜の足跡は浅瀬の流れが川底に作り出したさざ波上の紋様の中に、下流から上流に向かってついている。
小畠部長の話によると、この足跡の中で、最も大きなものは、長さ五十七センチ、幅三十九センチ、深さ二十五センチあり、歩幅の間隔は約一・五メートル。二本足の大型肉食恐竜「メガロサウルス」=体長三−七メートル、体重約二トン=に近い恐竜とみられ、時速六キロ前後のスピードで川を渡った指の角度や歩幅などから推測している。
またこれとは別の足跡は、鳥のつめのような形で、小畠部長は「足跡からひょっとするとダチョウの恐竜のようなもので、時速二十六キロで飛ぶように走っていったのではないか」と語っている。
中里村では、恐竜の足跡の化石の発見現場から約百メートル離れた八幡沢で、日本で三番目の恐竜の尾っぽの化石がみつかつており、小畠部長も、この恐竜との関係に注目している。
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