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手塚治虫 ──漫画家
■「オバQ」は、藤子氏の処女連載作品「天使の玉ちゃん」の系列にはいるもので、架空の妖精的主人公のアンバランスな人間生活がモチーフになっています。なによりも、「おばけ」という概念を、これほどまでにキュートに、子どもの世界にひきずりおろして描いた作品は以前にないでしょう。アメリカには幽霊の子どもを主人公にしたキャスパーという例がありますが、これよりもずっととぼけていて性格づけが見事です。
■キャラクターの描きやすさの点でも、まず、オバQ君にかなうものはありますまい。戦前の「のらくろ」は、子どもたちに模写される代表選手でしたが、そういえば、オバQ君のマスクは、黒くぬればのらくろ君になってしまうところに、この両横綱の共通点があるようにおもえます。
1982年 「藤子不二雄自選集8 オバケのQ太郎1」解説より抜粋
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