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■安孫子
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「漫画を描きはじめてもう三十年余りになるんだけど……。」
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■藤本
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「もうそんなになる!あっという間だった。」
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■安孫子
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「子供の頃から大好きで、漫画ばかり考えてやってきたけど、ぼくたちはいつも誰かを楽しませたいという気持ちが強かったような気がするな。」
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■藤本
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「うん。ぼくも、明るくて楽しくて、読んでよかったと思う漫画が好きだし、いつもそういうのを描きたいと思い続けてきたよ。」
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■安孫子
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「とにかく、描くことが楽しかったから続けてこられたんだ。」
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■藤本
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「描くぼくたちが楽しみ、読んでくれる人も楽しむ、そんな漫画がずっとぼくたちの理想なんだね。だから、読者の反応があるってことがすごくうれしい。」
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■安孫子
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「そう、それはぼくたちがおもしろいと思ったことに読者が共感してくれたということだから……。」
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■藤本
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「漫画を通して、みんなといっしょに楽しみたいんだよね。」
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■安孫子
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「好きな漫画を描くことが仕事なんて幸福だな。」
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■藤本
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「そうだね、漫画はぼくらにとっては仕事であると同時に遊びであり、趣味みたいなもんだから……。」
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■安孫子
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「遊びと仕事がいっしょになっちゃったんだ。ハハハ」
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漫画家になっていなかったら今、何をやっていると思う……?
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■安孫子
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「僕は、うちがお寺だったからお坊さん。絵の先生になりたいと思ったこともあったけど……。」
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■藤本
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「うーん、漫画家以外考えられないなあ。」
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■安孫子
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「でも、漫画描いてきて楽しかったこともたくさんあったけど、苦しいことも同じくらいあったね。」
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■藤本
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「この本の『ドラえもん誕生』では、生みの苦しみを苦しみながら描いた。」
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■安孫子
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「ほんと、アイディアがまとまらない時は苦しむ。」
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■藤本
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「僕は、映画を見るとか、本を読むとか、人の話を聞くとかして、フッと思いついたことがあると、必ずメモをとるようにしているんだ。」
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■安孫子
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「そのメモは作品の種みたいなもんだね。」
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■藤本
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「種は保存がきくから必要な時いつでも使える。」
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■安孫子
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「いい種がないと……」
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■藤本
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「それはもう七転八倒!苦しむ!」
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■安孫子
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「漫画家になれるかどうかのカギは、いい種をキャッチするアンテナをちゃんと立てているかどうかにあるんじゃない?」
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■藤本
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「つまりそれは、いいかえれば、いろいろなものに対する好奇心がどのくらいあるかということだね。」
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■安孫子
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「ぼくは、わりとおっちょこちょいだから、藤本くんみたいな考え深い人がいると頼りになるよ。」
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■藤本
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「安孫子くんだって、ぼくにはない面があるし、きみのおかげでずいぶん助かってるよ。」
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■安孫子
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「おたがいが、不足しているところをおぎない合っているんだろうね、ぼくたちは。」
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■藤本
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「二人でやっていると、いっしょにスランプになることはまずないし、どちらかが沈んでも、もう一人が盛り返していく………便利だね。」
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■安孫子
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「覚えてる?東京に出てきたばかりの頃、氷屋で氷水を食べて、いざ代金を払おうとしたら……」
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■藤本
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「サイフを下宿に忘れてきてた!」
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■安孫子
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「いやあ、あの時は困った。でも二人いたから。」
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■藤本
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「ぼくが下宿までお金をとりに行って、」
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■安孫子
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「ぼくは、店の人に怪しまれながら、氷水をもう一杯注文したりして、残って待っていたんだ。」
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■藤本
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「二人でやってきてよかったという例だな。ハハハ」
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■安孫子
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「作品の上でも、ぼくらは、意見が違ってけんかするということはないね。二人の間にもう交通ルールのようなものができているから。」
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■藤本
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「これだけ長くいっしょにやってると、もう、藤子不二雄っていうのは一つの人格になってると思うね。」
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■安孫子
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「おたがい欠点をおぎないあって、より完成された人格になっているから……。」
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■藤本
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「藤子不二雄はぜったいけんかなんかしない。」
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■安孫子
■藤本
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「ハハハハハ」
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■安孫子
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「そういえば、ぼくらの漫画は、主人公二人っていうのが多いな。」
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■藤本
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「『ドラえもんとのび太』『オバQと正ちゃん』……」
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■安孫子
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「やっぱり、何でも打ち明けられて、信頼し合えるっていう友だち関係は、すごく好きだなあ。」
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■藤本
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「ぼくたち同士、なが年の友だちだし、そういったことが自然に作品に反映されるのかもしれないね。」
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■安孫子
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「ジャイアンみたいないじめっ子だって友だちなんだというのっていいなあ、やっぱり。」
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■藤本
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「これからも二人で一人、仲良く描き続けていきたいね。」
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■安孫子
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「楽しい漫画を力いっぱいいっしょうけんめい描こう!」
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